2015年02月25日

いい晩酌のススメ、フレデリック・マニャン

ワインの生産者を大きく分けると、ネゴシアンとドメーヌに分かれます。(本当はもう少し複雑ですが・・・)

ネゴシアンというのは、自分では葡萄を造らず、買った葡萄でワインを造るスタイル。

ドメーヌとは、葡萄栽培からワイン醸造まですべて自社で行うスタイル。

どちらかといえば、ドメーヌのほうがいいワインを造る、というイメージが、現在でも大勢を占めています。が、このワインの造り手、フレデリック・マニャンは、敢えて、ネゴシアンとしての立場を選び、素晴らしいワインを造っています。



自分の所有する畑だけでは、自分の表現したいワインを造ることができないが、ネゴシアンであることで、理想のワインを追求できると考え、自転車でブルゴーニュの畑を走り回って、土壌や、樹齢、樹の仕立て方なども観察して、これはと思う畑の所有者と交渉して、葡萄栽培の指導などもしながら、いい状態の葡萄を手に入れることができるとのこと。

なるほど、畑を所有することにこだわらなくても、情熱をもってすれば、いいワインを造ることももちろん可能であることを、証明してくれる造り手です。

そのマニャンの入門編となるブルゴーニュ・ピノノワール、抜栓して3日目からの果実味の開き方は、驚くほどでした。2740円ですが、ピノ好きなお客様が、何度もリピートしてくれる、かなりレベルの高いワインです。  


Posted by ながしま at 20:33Comments(0)ワインの紹介