2013年03月02日

これがわさび田

食のプロフェッショナル集団、静岡わさびの会、2月の視察報告です。

「静岡わさびの会」と名乗っていながら、実は、わさびの栽培を見た事あるメンバーは一人しかいないという事実が発覚したため、これは何をさておいても、今年最初の視察先は、わさび農家さんしかないぞ、ということで、日ごろ長島酒店でも大人気のわさび漬けの造り手さんでもある、梅ヶ島の杉山農園さんを訪問させていただきました。

しかし静岡市は広い。。。 杉山農園さんまで40km、1時間の道のりですが、到着した先は、さすがに、素晴らしく空気のきれいな所です。

わさびは清流でしか育たないということですが、確かにそのわさび田より上には民家などないという相当な山の奥。そしてこれがわさび田です。




ぱっと見、ただ砂の中にわさびが植わっているようにしか見えないのですが、田というだけあって、人が手を入れて作ってあるんです。しかも、1メートルもの深さがあり、そこには大きめの石、小石、砂、となっているらしいのですが、今新たにわさび田を造れる技術を持っている人もほとんどいなくて、現存するわさび田自体ものすごく貴重ということ。

そしてわさびは、苗を植えてから出荷可能になるまで1年半もかかるのだそうです。

この杉山農園さんのわさびはとても品質が良くて、東京のミシュラン三ツ星のお店でも使われているそうですが、その作っている現場を見させていただくと、なるほどなぁと納得です。

これすごいでしょう、といった、見どころのある視察ではありませんでしたが、しかし、農業はこつこつ日々の積み重ね、杉山農園さんの仕事の丁寧さを実感させていただいた素晴らしい体験でした。

わさび漬けも、ここで作っていればおいしいわけです。。。






  


Posted by ながしま at 20:20Comments(0)造り手さん訪問記