2013年06月13日

「比較ワイン文化考」

いつのころからか事務所の本棚にずっとある本、「比較ワイン文化考」、なんとなく手にとって読み始めると、めちゃくちゃ面白い。ワインを見る新しい視点が、ざくざく入ってきます。




「・・・日本ではブドウ栽培とワイン生産の一体的な関係がとかく見過ごされがちであり、スノッブどもの安易なワイン談義がはびこれば、日本のワイン文化はますます風土とのかかわりを失って、浮薄なものになっていくだろうと感じられるからである。
 それはあたかも、西欧の食文化に深く根をはったワインを、切り花にして日本の食卓に飾ろうとするようなものだ。」
本文より

これだーっ! びりびりときました、この一節。

もっと、ワインを、日本の食卓に寄り添う、生活に馴染むものにしていきたい、薄っぺらなワイン文化でなく、有名シャトーや希少銘柄を飲みあさるのではなく、そう強く思いました。

高級ワインを否定するわけではありません、日々の生活のワインがあるから、ハレの日の特別なワインもまたさらにおいしくなるものですし。

しかし、この本、まだ全部読み終えていませんが、とにかく興味深い内容満載です。




そして本日気が付いたのですが、よく見たら、著者の、麻井宇介さんの、サイン入りでした・・・ そして、初版本です。

我が家の家宝とすることにいたしました。。。


  


Posted by ながしま at 20:19Comments(0)店主、長島が思ったこと