2011年01月15日

ワインの常識を考える①

ブログの内容が今までと少し違うかもしれません、が、ワインにご興味あるある方、読んでいただけば興味深い内容かと思います。

そして、ワインを飲んでみたいけれども、ちょっと敷居が高くて…

こんな方、ぜひ読んでいただければ幸いです。


「ワインは、あけたらその日のうちに飲まないとだめなんですよねぇ」
店頭で、お客様に、こんな質問をよくいただきます。 


これに対して、私は、「いや、基本的にそんな事はありませんよ」とお答えします。

実は私も数年前まで、やっぱりあけたらその日に飲まないとだめだと思っていました。体力的にも1本くらい飲めてしまったので、開ければその日に飲みきってしまうようにしていました。あるいは、残す場合は、長島酒店でも売っていますが、瓶の中を真空にするとか、不活性ガスを注入するとか、何らかの保存器具を使っておりました。

しかし、あることをきっかけに、それに疑問を持つようになってしまったのです。
 
それは、ある時訪問した、フランスの造り手さんの醸造所での試飲の時の事。

「このワインは30日前にあけたものなんだ」と言う説明の後試飲したそのワインの味わいは・・・ 驚きました。全くへたっていません。その造り手さんは、特に自然ブドウ栽培に関しては、フランスでも指導者的な立場にある人で、言って見れば栽培の達人です。そして思いました。生命力溢れる葡萄からできたワインは、栓を抜いたからと言って、そう簡単に風味が落ちるものじゃないんじゃないかと。

そんな驚きの体験をして(やはり体感するのが一番説得力あります)、飲みかけのワインに余計な事をするのを止めました。するのは、もう一度栓をしておく事だけです。

ちょっと長いので、本日はここまで。続きは明日に。




これが、驚きの体験をしている、まさにその時。ロワールの、ドメーヌ・メゾン・ブリュレにて



   


Posted by ながしま at 16:21Comments(0)