2012年08月16日

酸化防止剤(亜硫酸)無添加 其の②

昨日、「無農薬できちんと手造りされた、瓶詰の時だけごくごく少量酸化防止剤が使われたワイン」について触れました。少量であれば、おいしさには関係ないと。

しかし、やはりフランスでも、可能であれば酸化防止剤は使わない、という造り手さんもたまにいたりします。

そして実際、酸化防止剤を使わないワインの醸造家のグループというものも最近立ち上げられたようです。

確かに、亜硫酸の全く入っていないワインの、ピュアピュアな果実味の美味しさは、初めて口にしたとき、目が点になりました。しかし同じ造り手のワインでも、ほかのキュヴェはとても飲めないような変わった味わいになっていたり、完全無添加の難しさをまざまざと見せつけられたのも事実です。





こちら、アルザスの自然派生産者、ヴァランタン・チュスランの クレマン・ダルザス。2008年は葡萄が非常によかったため、リキュールも亜硫酸も、一切添加なしで造られました。

確かに美しい果実味、心地よい喉越し、非常においしいクレマンです。しかしこの造り手さんも、すべてのキュヴェで無添加を実行しているわけではないようです。

酸化防止剤の話は、おいしさだけでなく、経済的な側面とか、いろいろな要素がからんで、なかなか難しいですね。  


Posted by ながしま at 20:32Comments(0)ワインの紹介